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仕事のやり方間違えてます―成功を手にする「理系思考」10の法則

奥出研究室では日々「21世紀のものづくり」をしているわけですが、 こうした新しいものをつくるにはその「つくり方」が非常に大切になってきます。 奥出先生はこの「つくり方」とりわけ「プロセス(過程)」について、学生に対してアドバイスや助言を重要視しています。 これはデザイン会社IDEOの理念とも幾分通じる点がありますが、 よく出来たものづくりの「プロセス」を誠実に守れば、そこそこいいものが作れるのではないかと私自身も思っております (これが「そこそこいいもの」から世の中に認められる物にするまでには個人の力量などが関わってくると思いますが)。 こうしたものづくりの「プロセス」について、奥出研独自のプロセスがある程度確立されてはいますが、 それらも流動的に日々変わっていますし、個人各々によっても捉え方が違います。 ですが、参考すべき「プロセス」というのものがいくつか存在して、今回紹介する本にはその一つについて書かれています。

仕事のやり方間違えてます―成功を手にする「理系思考」10の法則

仕事のやり方間違えてます―成功を手にする「理系思考」10の法則 仕事のやり方間違えてます―成功を手にする「理系思考」10の法則

著者は東大MOTなどで有名な東京大学大学院教授の宮田秀明氏。 本著で注目すべきは61ページにある「創造のプロセス」と書かれた図です。 この「創造のプロセス」は今から2年前の2004年度春学期から奥出研に一部導入され、現在も参考になっているプロセスの一つです。 本著で挙げられている創造のプロセスとは簡単にテキストで書くと以下のようになります。

ビジョン→コンセプト→モデル→デザインソリューション
→意思決定テスト→実行→ビジョンに戻る

このサイクルの一つ一つの段階について解説が載っているので(奥出研のメンバーにとって)読む価値は十分にあると思います。

また、私が感じたこの本で興味深い点は「ビジョン」という概念を宮田さんが、 経験を通じて効果的に解説している点です。 宮田さん自身、ヨットのアメリカズカップで苦い思いをして、その後「世界一になる」という難しいことだけれども強くビジョンを掲げることの 重要性を体験しています。この宮田さんのヨットのエピソードが本の途中途中に挿入されているのがまたよいです。

この本が特徴的なのは副題にもあるように「理系的」な思考で ものをつくる「プロセス」を私達からしてみれば百戦錬磨の宮田さんが語っていることです。 「理系」というのは(これは男ならではの愛着からかもしれませんが)、新しいものを作り出す、発見する時の高揚感というを自分の中で何かしら持っているような気がします。 本著を読むと「プロセス」について勉強になると同時にこうした「理系的」興奮を奮い立たせるいい機会になることでしょう。

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