奥出研の授業 - チーム発表
奥出研の授業は90分の授業が週2回行われています。 そのうちの1回がこの「チーム発表」の授業です。 奥出研では春学期、秋学期といった半期を基本単位として3人から5人くらいの人数のチームがものづくりを行っていくのですが、 そのチームの進捗状況を発表するというものです。 例えば、2005年度秋学期を例にとると、このチーム発表は毎週金曜日に行われています。 各チーム発表が5分間でそれに対する先生からのコメントが3分間、 これを全チームが行うのです。ちなみにチーム数は11チーム。 授業を聞くだけでも結構ヘビーなのですが、 プレゼンするとなるともっとヘビーです。 というのはこの「先生からのコメント」というのが、 なかなか厳しくそして的確なので、各チーム「ちゃんとした」資料を用意して、 「ちゃんとした」発表をしなくてはいけないからです。 チームがうまく進捗していないと先生から厳しいクリティックが入ります。 というわけで、毎週この「チーム発表」を目標に各チームがミーティングを行い、 「チーム発表」前日には研究室に泊り込みで資料を作成するなんて場合もあります。
ポワーポイントは禁止!
チーム発表はチームの中の誰か1名が前に出て、プロジェクターにスライドを投影させて発表を行っていく、という スタイルをとります。そこで投影するスライドは各自もちろん自分たちで工夫して作るわけですが、 一般的なスライドというと「パワーポイント」を使って作るというのを想像しますよね。ところが、 奥出研の場合は「パワーポイント禁止」なのです。 この理由は様々あり、また、奥出研以外にも「パワーポイントを使うことのデメリット」を公言している方もいるようなのですが、 簡単に筆者が考える理由を説明します。 それは、パワーポイントを使うとあまりにも簡単にスライドができてしまう、しかし、 そのように出来上がったパワーポイントのスライドはただの「箇条書き」に過ぎないものになってしまう。 これでは、ものごとを論理的、図解的に把握できない、ということです。 では、奥出研の発表ではどのようにスライドを作っているのかというと、 だいたいAdobeのイラストレータを使って図を書いてPDFにする、もしくはFlashを使って作る場合もあります。 「スライドごときにイラストレータ!?」とびっくりされるかもしれませんが、 全てのチームがこのイラレもしくはFlashを使ってプレゼン資料を作っているのです。 今改めて考えてみるとこりゃすごいことだな、と思います。 イラストレータは操るのに技術が必要ですが、やはりパワーポイントを使ったスライドと比べると、 明らかに表現力が違ってきます。ものごとを図(スキーマとも言われてます)で思考し、それを美しく表現する、 するとプレゼンの質もおのずと上がるわけです。 ということで、奥出研ではこのヘビーな「チーム発表」を通して、チームが進行し、そして多くのことを学んでいくのです。