2006年05月16日

moo-pongのつくり方

今修論執筆のためmoo-pongの最初のプロトを作った 2004年度秋学期の研究会での発表資料をみています。

自画自賛でいやらしいのですが、 プロジェクトでモノを作るときの過程が見事に詰まった いいスライド(途中苦悩したりしてますが笑)集なので 参考にしていただけたら嬉しいです。

ここの uuu_01.pdfから始まるスライドです。

特に第1回でSIGGPRAHに行くぞと言った内的ビジョン、 第4回でのビジョンとコンセプトの固まり具合(最後までぶれない)、 第6回のデザインの気づき、第10回でのちょっと引いた視点での意味づけ、 第11回での実装模様は自分で見ても圧巻です。

#に言うならば、またこうして新しいモノをチームで創り出せるのかが
#不安になってくる(苦笑、がこういう不安はいつでもあるのがプロジェクトをやる上での思慮深い点だ。

2006年04月04日

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる

この手の新書としては驚異的な売れ行き、そして私が運営する日記での書評が広告に掲載されたことなど、 (個人的には)言わずと知れたマストな本となりつつありますが、この本に関する奥出研解釈を端的に、私なりに。

梅田さんが本著で述べている「こちら側」と「あちら側」をどちらも否定せず肯定し、 それらを我々が生み出す「もの」でつなげていくことが出来るのではないか? それが奥出研のドメインになるだろうと思っているのです。 奥出研の研究ドメインの一つである「ユビキタス・コンピューティング」の研究は言ってしまえば、 未だ「タンジブル・コンピューティング(MITが発端)」の延長にとどまっているように思います。 マーク・ワイザーがHot Topicsで提唱した仮説はまだ実現していません。 それは本著で解説されているようなウェブの世界の「本当の大変化」と、どこにでも偏在するコンピューティング環境や物と組み合わさったときに、 初めて一つの成果がでるタイミングになるのではないかと考えています。

本著を読むこと、奥出研での今までの研究を振り返ること、ウェブの「動き」を自分で体験していること、そしてこれからのこと。 現時点でうまくまとまらないのが問題ですが、非常にわくわくする経験です。 まだ読んでいない人は是非一読を(といっていろんな友達に言っていてもう直接20人くらいに買わせたな笑、評判はいいよ)。

参考

仕事のやり方間違えてます―成功を手にする「理系思考」10の法則

奥出研究室では日々「21世紀のものづくり」をしているわけですが、 こうした新しいものをつくるにはその「つくり方」が非常に大切になってきます。 奥出先生はこの「つくり方」とりわけ「プロセス(過程)」について、学生に対してアドバイスや助言を重要視しています。 これはデザイン会社IDEOの理念とも幾分通じる点がありますが、 よく出来たものづくりの「プロセス」を誠実に守れば、そこそこいいものが作れるのではないかと私自身も思っております (これが「そこそこいいもの」から世の中に認められる物にするまでには個人の力量などが関わってくると思いますが)。 こうしたものづくりの「プロセス」について、奥出研独自のプロセスがある程度確立されてはいますが、 それらも流動的に日々変わっていますし、個人各々によっても捉え方が違います。 ですが、参考すべき「プロセス」というのものがいくつか存在して、今回紹介する本にはその一つについて書かれています。

仕事のやり方間違えてます―成功を手にする「理系思考」10の法則

仕事のやり方間違えてます―成功を手にする「理系思考」10の法則 仕事のやり方間違えてます―成功を手にする「理系思考」10の法則

著者は東大MOTなどで有名な東京大学大学院教授の宮田秀明氏。 本著で注目すべきは61ページにある「創造のプロセス」と書かれた図です。 この「創造のプロセス」は今から2年前の2004年度春学期から奥出研に一部導入され、現在も参考になっているプロセスの一つです。 本著で挙げられている創造のプロセスとは簡単にテキストで書くと以下のようになります。

ビジョン→コンセプト→モデル→デザインソリューション
→意思決定テスト→実行→ビジョンに戻る

このサイクルの一つ一つの段階について解説が載っているので(奥出研のメンバーにとって)読む価値は十分にあると思います。

また、私が感じたこの本で興味深い点は「ビジョン」という概念を宮田さんが、 経験を通じて効果的に解説している点です。 宮田さん自身、ヨットのアメリカズカップで苦い思いをして、その後「世界一になる」という難しいことだけれども強くビジョンを掲げることの 重要性を体験しています。この宮田さんのヨットのエピソードが本の途中途中に挿入されているのがまたよいです。

この本が特徴的なのは副題にもあるように「理系的」な思考で ものをつくる「プロセス」を私達からしてみれば百戦錬磨の宮田さんが語っていることです。 「理系」というのは(これは男ならではの愛着からかもしれませんが)、新しいものを作り出す、発見する時の高揚感というを自分の中で何かしら持っているような気がします。 本著を読むと「プロセス」について勉強になると同時にこうした「理系的」興奮を奮い立たせるいい機会になることでしょう。

2006年03月30日

2006年春合宿お疲れ様でした

2006年の春合宿{通常合宿:3月25日(土)〜27日(月)、デザイン合宿:27日〜28日(火)}@箱根が終了しました。 参加者の皆さん、お疲れ様でした。 今回は新規のメンバーと継続のメンバーの比率がほぼ1対1という非常にフレッシュな顔ぶれだったのですが、 この「モノづくりをする濃密な時間」を通してよい出会いの場、 そして来る春学期に向けてのきっかけになったことと思います。

合宿については奥出研のメンバーのブログ/日記などから振り返ることができるのでご参照ください。

このように現在奥出研究室では、 大学院生と来期学部4年のメンバーを中心とするシニアなメンバーと、 学部2年生が非常に多い新規メンバーで構成されるいわば「二極化」の状態です。 久しぶりに奥出研のメンバーと長い時間を共にした私の個人的な感想ですが、 どちらのメンバーも面白い人たちで楽しいです。 新規のメンバーは皆さん総じて個性を持っていて、かつ表現力を持ち、何よりモノづくりへの姿勢が高いという印象です。 これには実は「シニアメンバー」も恐怖を抱いていて、某シニアなメンバーの一人はこんな感じのことを言ってました。

「ああいうクリエイティブで若いメンバーが、
最初しがらみやプレッシャーもなくモノ作るとすごいものができそう。
負けてられない。」

いいですね〜、いい意味での競争原理が働いております。 とはいえシニアなメンバーも皆さんものすごく力をつけているな、という印象です。 私もこれは少々あせり、自分も成長しているかという問いを投げかける次第です。 みんなものごとをすごく深いところまで考えていて、興味の対象・世界が広がっているようで話していてとても刺激的なのです。 なにより、メンバー間のコミュニケーションがいい意味で「ストレート」になってきてるように思います。

さて、私は2006年度春学期修士修了予定なので、これが最後の合宿になりそうですが (行ってもいい、と言われれば喜んでいくかも笑)、この奥出研の合宿は私の中で大きな財産になるでしょう。 では来期の春学期からもよろしくお願いします。

2006年03月17日

輪読、輪読発表で最低限用意する物

奥出研での輪読、そして輪読発表会で最低限用意する物を紹介します。

  1. 本(購入)
  2. スライド(自分で作成)
  3. ノートPC(各自持っているもの)
  4. スライド作成用ソフト(イラレ+アクロバットもしくはFlash、持っていなければトライアル版を使用)
  5. あとは発表会で発表

といったところでしょうか。 以下詳細です。

まずは早めに輪読する本を入手しましょう。 近場の本屋で入手が難しそうでしたら、Amazonで購入する決断を早めにするのが無難です。

スライド

輪読発表会が始まる前、なるべく早めにスライドを作成しましょう。 スライドの枚数の目安はだいたい発表時間1分につき1ページくらいと言われています。 つまり、発表時間が10分だったら10ページくらいスライドを作ればよいな、というわけです。 ただこれは各個人のやりかたや発表の内容によって変わってきます。 「1分=1ページ」を参考にしつつ、 実際に発表している様子を思い浮かべながら分量を決めていけばよいでしょう。 あとは経験です。

ノートPC

発表会の時スライドを映し出すのに使います。 出来れば、D-SUB15ピン端子もしくはVGA端子と呼ばれるものがついている物、 もしくは変換コネクタがあるものがよいです。
これは私が所有しているThinkpadのD-SUB端子、標準でついています

Apple Powerbookの場合はこのようなコネクタを接続することにより出力が出来ます。

また、ノートPCはスライド作成にも(大抵の人が)使います。

スライド作成用ソフト

奥出研ではプレゼンの資料を「パワーポイントで作ってはいけない」という鉄則があります。 「じゃあ、どのソフトでプレゼン資料つくりゃいいのさ?」ということですが、 だいたい皆さん「イラストレーター+アクロバット」もしくは「Flash」というソフトを使ってスライドを作っています。 これらソフトを持っていない方は体験版が配布されているので、 そちらを自分のPCにインストールしてスライド作成を行ってみてください。 以下のサイトからダウンロードできます。

2006年03月16日

俺流の輪読(2004/4/26の資料)

奥出研では、合宿や工房などでしばしば「輪読」を行います。 以前この「輪読」について新規履修者を対象に研究会の授業中に私が簡単な解説をする機会がありました。 その当時の資料が見つかったので、こちらで閲覧できるようにしておきます。


一度スライドをクリックして、矢印キー左右(←と→)でページを切り替えられます。
*Flash Player 8がたぶん必要です。見れない方はしたのPDFを見てください。

ダウンロード(PDF形式): orerin.pdf

撮影の基本テクニック ビデオカメラ操作編、2002年授業DCGより

奥出研では、作ったモノの表現や検証のために映像を作ることがあります。 その際基本的なビデオカメラの操作は身につけておきたいことの一つです。 もう5年前になりますが、2001年度春学期に奥出先生の授業で 「デジタル・シネマトグラフィー」という授業があり、私がSAを務めていました。 この授業では、こういったカメラの操作や編集など映像制作に関わるテクニックを教える機会があったのですが、 その時のウェブサイトで私が作成した「撮影の基本テクニック ビデオカメラ操作」というページがあります。 5年前の資料なので、そこで紹介している機材などは古いのですが、ズームやフォーカスなど基本的な操作は、 現在SFCメディアセンターで貸し出している機材にも共通して言える事柄なので、 もしよろしければ参考にしてください。